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手話でゆんたく楽しく学習会 ろう者と健聴者交流 通訳考える会、西表で出張講座

八重山手話通訳を考える会のメンバーを講師に開かれた「手話ミニ学習会in西表島」の参加者ら=7日、西表東部複合型福祉施設

 【西表】「手話ミニ学習会in西表島」がこのほど西表東部複合型福祉施設で開かれ、「八重山手話通訳を考える会」メンバーの宮良美幸、圷寿男、西村亜希子、齋藤弘美さん4人が来島し、あいさつや数字、名称などの手話を指導した。学習会にはろう者の人、手話を学んだことのある人、初体験の人、大原診療所や町福祉支援課職員も参加し、実践的な手話を学んだ。

 同会メンバーらは「手話は手や顔の表情、体の動きで話す視覚的言語」「ろう者は小さい頃から聴覚に障がいがあり手話を母語としている人」「ろう者や聴覚障がい者が日常生活で困っていること」などを説明。実際にあいさつや数字、名称などの手話を指導した。

参加者は一人一人が手話で自己紹介を行い、初めての人も手話に身ぶり手ぶり、表情も合わせて伝えようとし、皆が相手の伝えたいことを理解しようと温かく見守った。

 ろう者の人がそれぞれの地方の手話を比べてみると、方言のように違いがあったり、興味深い話も多くあり、静かでにぎやかな手話のゆんたくに花が咲いた。

 ろう者への質問コーナーでは「今日は手話通訳者、ろう者の人と手話で楽しくおしゃべりできたが、身近に手話ができる人がいない島で普段はどうしているのか」との質問に、大原の新盛直克さんは「聞こえない事を知らない人に仕事中に話し掛けられるが答えることができない。普段は筆談など相手によってやり方を考えるが、皆が会話しているところに入って話すのは難しい」と答えた。

 干立の森本真奈美さんは「西部でもこのような勉強会が開かれて少しでも手話を知ってくれる人が増えたらうれしい」と希望した。参加者には石垣市の冊子「手話deコミュニケーション~手話ってなあに~」が配布され、同会が作成して聴覚障がい者に配布した緊急時指さし確認シートや、避難所などで手話通訳者と分かる目印バッグなど、災害時への取り組みも紹介された。手話を知り、ろう者の人と知り合う機会となり「今まであいさつもできなかったが『やあ!元気?』のひと言でも掛けてみたい」と、感想が聞かれた。

 石垣市には手話言語条例があり、手話通訳者の設置、派遣、手話講座開催など手話への理解を広める活動が行われている。竹富町も手話通訳者派遣などの支援事業があるが、島々で手話を学べる機会が無いため、今回初めて同会が出張講座を企画した。(山城まゆみ東部通信員)

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