相撲競技が閉幕 開催3日間、観衆で盛況 奄美市 かごしま国体

かごしま国体相撲競技成年男子団体決勝トーナメントを観戦する高円宮家の承子さま(中央奥の観覧席)と各チーム関係者、一般来場者ら=15日、奄美市の名瀬運動公園サンドーム
特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」の相撲競技最終日は15日、奄美市の名瀬運動公園サンドームであった。1チーム3人制の成年男子は決勝トーナメントがあり、鳥取が14年ぶり3回目の優勝。個人戦は川渕一意(日大、石川)が制した。同日は高円宮家の承子さまが観覧のため来場。島内外から詰め掛けた観衆が会場を埋め、3日間の日程を締めくくった。
オール奄美出身者で構成した鹿児島勢は前日の成年団体予選で敗退したため出場はなかったが、15日も迫力ある相撲を一目見ようと約800人が来場。勝敗が決まると選手をねぎらう太鼓の音や拍手が会場に響いた。観覧のため訪問された承子さまがサンドームに入退場した際は競技を一時中断。拍手でお出迎え、お見送りした。
3日間の日程を終え県相撲連盟の倉園一雄会長は5位入賞を果たした少年団体の健闘をたたえ、「日本相撲連盟からも『いい大会だった』と言っていただいた。例年観客が少ない国体相撲競技最終日にも多くの人に来場いただき、会場を盛り上げてくれたことに感謝。大会開催の準備に長期間携わった実行委員会のことを思うと感極まった」と総括した。
同国体奄美市実行委員会事務局の田中厳事務局長(市スポーツ推進課長)は「新型コロナによる延期や会場変更はあったが、選手が無事来島して全行程を終了したことが一番うれしい。運営を支えてくれたボランティアや他の部署から動員した市職員、連日応援してくれた市民に感謝したい。国体を通じて若い人たちも相撲の魅力を発見して、競技の発展につながれば」と述べた。
14、15の両日観戦に訪れた会社員の野村和之さん(53)=奄美市名瀬=は「国体は鹿児島で約50年ぶりの開催。次は見られないと思って観戦した。選手がぶつかる音や攻防のスピードは、島で開かれる大会と比べ物にならない迫力で、思い出に残る大会だった」と話した。
関連記事
豊橋出身「光の画家」故松井さんの長編映画制作へ 東京でイベント
現代フランス画壇を代表する画家の一人として活躍、2022年5月に79歳で死去した豊橋市出身の松井守男さんを紹介する長編ドキュメンタリー映画「コルシカのサムライ 愛を描く」(仮題)の制作が大詰めだ。...
セキトと花善タッグ 「志んこ」「鶏めし」などセットの商品発送開始
能代市下内崎の菓子製造販売「セキト」(関戸優社長)は、駅弁「鶏めし」で知られる花善(大館市)とタッグを組んだ発送専用商品「『秋田のご飯&お菓子』満足セット」の取り扱いを開始した。セキトが製造...
諏訪市の立石公園「オーバーツーリズム」対策 駐車場の予約制導入など運営見..
大型連休中の渋滞などオーバーツーリズム(観光公害)問題が指摘されている長野県諏訪市上諏訪の立石公園について、市は中長期的な対策として、予約制の導入を含めた駐車場運営の見直しを検討する。「現地で...