
「行者そば」を味わう来場者ら=伊那市荒井の内の萱スポーツ公園
長野県伊那市内で約1カ月間にわたってそばの催しが展開する「信州伊那秋のそば満喫月間」が15日、同市荒井の「行者そば祭り」を皮切りに始まった。会場の内の萱スポーツ公園はあいにくの雨にも関わらず行列ができる盛況ぶりで、約900食を提供。子どもからお年寄りまで大勢が伝統のそばに舌鼓を打った。
伊那市は「信州そば発祥の地」としてそば文化を発信している。11月中旬までの期間中、市内各団体が催しを開いて食べ比べや昔ながらの味を楽しむことができる。
行者そばには奈良時代、修験者の「役小角」が修行の途中で内の萱へ立ち寄り、住民のもてなしに感謝してそばの種を残していったという言い伝えがある。祭りは地域振興のため始まり、現在は荒井区が主催。今年で35回目になる。
そばは同区と信州伊那そば打ち名人の会が準備。辛味大根おろしと焼きみそを入れた「からつゆ」で食べるのが伝統的といい、来場者は早速すすって満足げに顔をほころばせていた。この日は、しょうゆつゆも用意した。
地元荒井区から家族6人で訪れた50代女性は「ここでしか味わえないので、いつも楽しみにしている。孫もとても楽しそうで、連れて来て良かった」と話していた。
実行委員長の原安司区長は「内の萱の自然の中で、地元のそばを堪能してほしい」と期待。役員やボランティアの協力に感謝して「区民の絆を深める取り組みとして続いてほしい」と話していた。
市内では今後、信州伊那新そばまつり(28、29両日、みはらしファーム)、高遠そば新そば祭り(28日~11月5日、高遠城址公園)、西春近の新そば祭り(12日、西春近公民館)が開かれる。
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