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長野日報社

古里の緑を未来へ 長野県下諏訪町で「森林づくりの集い」

下諏訪町有林で枝打ちを進める下諏訪北小学校のみどりの少年団

 長野県諏訪地域振興局や下諏訪町などは14日、同町のいずみ湖公園で「諏訪地区森林づくりの集い」を開いた。森林・林業関係団体や諏訪地方5小学校の「みどりの少年団」などから約140人が参加。古里の緑を守り育て未来へ伝えることを誓い合い、水源かん養や土砂災害防止、二酸化炭素(CO2)吸収などの多面的機能を発揮できるよう町有林内で枝打ち作業を進めた。

 新型コロナの影響で昨年度までの3年間は休止し、4年ぶりとなった。開会式で振興局の宮原渉局長は「森林は木材生産ばかりでなく、さまざまな役割があります。元気な森林をつくり、守り続けるためには伐って使って、植えて育てるという循環が必要」と強調。「将来の元気な森林の姿を思い浮かべながら作業してください」と呼び掛けた。

 みどりの少年団は計約30人が参加。地元・下諏訪北小の5年生3人が代表して「みどりの宣言」を行い、「力を合わせて緑を愛する心の輪を大きく広げます」と宣誓した。

 一行は枝打ち用ののこぎりをさやに納め、ヘルメットを着用して町有林内へ。良質な材木に育つよう願いを込めながら、ヒノキなどの枝を幹から切り落とした。同小5年の児童(10)は「地域の皆さん、そして、森林も喜ぶように枝打ちの作業を頑張りたい」と意欲的だった。

 諏訪森林組合、諏訪地域森林づくり・林業振興会を含む4機関・団体の主催。諏訪湖の流出水対策の一つに流域の森林整備があり、「諏訪湖の日」(1日)の関連行事にも位置付けた。

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