笑いと感動呼ぶ熱演 能代支援学校高等部ミュージカル上演
観客の感動を誘った能代支援学校高等部のミュージカル(能代市文化会館大ホールで)
能代支援学校(佐藤圭吾校長)の高等部ミュージカル第28回公演「泣いた赤鬼~大切なもの~」は6日、能代市文化会館大ホールで上演された。新型コロナウイルスの影響により一般公開は元年以来4年ぶりで、保護者や地域住民約300人が来場。生徒らは生き生きと演技やダンス、歌を繰り広げ、観客の笑いと感動を誘っていた。
同作品は3年以来2年ぶりの上演。山形県出身の作家、浜田広介の「泣いた赤鬼」を脚色したオリジナルの方言劇で、人間と仲良くなりたい赤鬼・和平と、親友の願いをかなえようと力を尽くす青鬼・喜助のかけがえのない友情を描く。登場人物の心情の変化や気付きを通じて、真に大切な友達、存在は自分自身の身近なところにあることを伝える。生徒51人がキャストや舞台スタッフとして出演した。
衣装に身を包んだ生徒たちは、舞台上で生き生きとそれぞれの役を熱演。人間と仲良くしたいが、うまくいかない和平の苦しみをオリジナルの歌と踊りで表現したほか、村人たちは和平の優しさをコミカルな演技とせりふを交えて紹介。観客らは場面が終わるごとに拍手を送り、生徒たちの頑張りをたたえていた。
和平役の藤原羽琉君(3年)は「高校3年間最後のミュージカルをみんなでミスなく成功させることができた。一生懸命和平を演じられた」と達成感をにじませた。
公演に先立ち、中学部の生徒がよさこい踊り「緑風會の舞」を披露した。
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