
収穫したてのヤマソービニオンを破砕機に投入する小田切村長
長野県宮田村産のヤマブドウ・ヤマソービニオンでつくる赤ワイン「紫輝」の2023年仕込み作業が4日、同村新田の本坊酒造マルス信州蒸溜所で始まった。村の特産品としてワイン造りを進める中央アルプス「山ぶどうの里」づくり推進会議(会長・小田切康彦村長)が仕込み式を開き、安全無事の作業と品質の高いワインの仕上がりを願った。
式には村や同会議、蒸溜所関係者など28人が出席。収穫したての新鮮なブドウを破砕機に投入し、作業の開始を告げた。
紫輝の醸造は25年目。今年のヤマソービニオンは高温による影響が一部にあったものの好天に恵まれ、糖度は例年を大きく上回る平均20度を超え、酸度は15度未満と甘さ優先の状態。収穫作業は現在も続いているが、収量は最終的に14トンを見込む。
同蒸溜所では今回「紫輝」および「紫輝の樽熟成」を720ミリリットル換算で5000本、山ぶどうジュースは500ミリリットル換算で3000本を製造。蒸溜所に隣接する地ビールメーカー南信州ビールが地ビール「ヤマソーホップ」を330ミリリットル換算で4万5000本を予定しているという。
ヤマソービニオン生産者でつくる村山葡萄栽培組合の細田誠二組合長は「今年のブドウは最高の出来。糖度の高いブドウに仕上がった。おいしいワインになってほしい」と期待を大きくしている。
同蒸溜所によると、仕込み作業は同日から7日まで行い、1週間の発酵の後、絞りやろ過などを実施。これまでは10月の仕込みで12月の新酒販売および翌年5月の樽熟成販売だったが、より付加価値を持たせるため、熟成期間をそれぞれ延長。新酒は来年5月ごろ、樽熟成は同10月ごろの販売を予定している。
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