一般開放 容認できない 石垣駐屯地に申し入れ 市民連絡会

「一般公開は容認できない」と申し入れをする石垣島の平和と自然を守る市民連絡会=2日夕、石垣市平得大俣
陸上自衛隊石垣駐屯地で7日開催予定の「石垣駐屯地やいまDAY(一般開放)」に対して、石垣島の平和と自然を守る市民連絡会(共同代表・上原秀政、白玉敬子、波照間忠)は2日午後、駐屯地正門の前で、展示訓練の空包射撃取りやめ、子ども向けの自衛隊車両の体験搭乗の中止を申し入れた。宛先は井上雄一朗司令。
白玉共同代表は「78年間軍事基地のなかった石垣島にミサイル基地が置かれ、長射程ミサイルや日米共同訓練など軍事要塞化が進んでいる」と前置きし、「島を戦場にする、戦争につながるものを受け入れることはできない。駐屯地の宣伝として一般開放は容認できない」と訴えた。
その上で▽市民の前で「戦闘訓練」の空包使用は止めてほしい▽ちびっこ広場として「軍事車両への体験搭乗」の中止―を求めた。
白玉代表は「子どもたちや青少年を軍事車両に乗せて戦争を体験させることは好ましくない。将来、子どもたちを戦場に送ることがあってはならない」と対応した自衛官に要望。自衛官は「井上に伝えたい」と応じた。
白玉代表らは9月30日、開南地区の住民約10人を対象に実施した空包射撃訓練の説明を求めた。自衛官は「7日に展示訓練で使用するものを説明したところ、空包がどういうものか音の大きさなどを知りたいと希望があり、駐屯地内のグラウンド予定地などで実演を見ていただいた」と回答。白煙は発煙筒だと説明。
白玉代表は開南地区住民だけでなく「市民に事前情報を開示してほしい」と強調した。
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