
新品種のカボチャ「グラッセ」を用いたおもてなしプリンをPRする山口哲志代表(左)と原賢三郎社長=南箕輪村大芝高原の大芝の湯
長野県南箕輪村大芝高原の日帰り温泉施設「大芝の湯」は30日、辰野町北大出の有機農園「カミーノ」が今季初めて栽培に取り組んだ耐病性カボチャの新品種「グラッセ」をソースに用いたプリンを発売する。さまざまな素材を用いてシリーズ化する「おもてなしプリン」の第30弾。カボチャプリンでハロウィーンを盛り上げるとともに、病害に強く環境などにやさしい新品種の普及にもつなげたいと関係者は意気込む。
ソースは有賀養蜂園(辰野町)の蜂蜜と、上伊那産の生乳を使った「酪農家おもてなし牛乳」で味付け。カボチャの甘さをよりマイルドにし、ミルキー感を出した。
グラッセは、近年の気候変動で栽培環境が悪化し、多発するうどんこ病に対応する新品種としてタキイ種苗(京都市)が昨年から販売を開始。カミーノは5月に種まきし、100株を試験栽培した。
「ほとんど病害が発生しなかった。グラッセはバランスが取れたカボチャ本来の味わいが楽しめる」と代表の山口哲志さん(60)。同農園のカボチャをおもてなしプリンに使うのは昨年に続いて2年目だが、今回は、減農薬にもつながる新品種を広めるきっかけにもしたいと期待する。
タキイ種苗もグラッセのPRキャンペーンにプリンを活用する。大芝の湯を運営する村開発公社の原賢三郎社長は「プリンを食べてハロウィーン気分を味わいながら、地域の農業に多くの人に関心を寄せてもらえたら」と話す。
85グラム入り1個税込み420円で、30、10月1日は発売記念価格として同360円で提供する。高原内の大芝の湯と味工房で期間限定で取り扱う。味工房では同じカボチャを使ったジェラートも販売する。問い合わせは大芝の湯(電話0265・76・2614)へ。
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