クエのシーズン到来 大物も水揚げ
堺漁港に水揚げされた重さ34・6キロの大物クエ(19日、和歌山県みなべ町堺で)
クエの漁獲シーズンを迎え、和歌山県みなべ町の堺漁港で19日、重さ34・6キロの大物が水揚げされ、競り市が活気づいた。
クエは幻の高級魚といわれ、冬の味覚として人気がある。紀州日高漁協南部町支所によると秋から冬にかけてがシーズン。同支所所属では10隻ほどが、沿岸でのはえ縄で漁獲している。今季は9月10日からぼちぼちと揚がり始めた。
19日の大物は、地元の漁船「大宝丸」の中井正次さん(55)が水揚げした。18日、みなべ町沖に出漁し、イワシやアジ、サバを狙う棒受け網漁の合間に、水深約60メートルの海域で釣り上げた。30キロを超える大物は2年ぶりだという。
同漁港での競り市では、田辺市中屋敷町の「くさか鮮魚」が競り落とし、田辺・西牟婁の料理店や小売店に販売した。田辺市秋津町の紀菜柑でも販売する。鍋料理だと100人分になり、同社の日下大志社長は「シーズンが始まったばかりで、こんな大物は幸先が良い。脂が乗って品質も良く、お客さんに喜んでもらえると思う」と話した。
同支所によると、クエの水揚げは大きさが10キロぐらいまでが多く、30キロを超える大物は一シーズンに2、3匹しかない。漁師らは「やはり大物が揚がると活気づく。鍋シーズンの11月からが水揚げが多くなるので、今年も期待したい」と話している。
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