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積極的に女性消防士採用

訓練の様子を見学する愛知大学地域政策学部の学生ら(提供)

 国が女性の活躍を推進する中、豊橋市消防本部は女性消防士の採用に力を入れている。4月1日現在、市消防本部の消防士337人のうち女性は3・6%の12人。全国平均2・5%(2016年4月)より高く、「女性が活躍できる職場」として土壌が整っていることを生かし、人材確保に励む。  豊橋市は2001(平成13)年から女性の受け入れを始め、すでに妊娠・出産を経て復帰した女性消防士もいる。  県内のうち、名古屋市や豊田市など300人以上の職員を抱える自治体と比較しても、昨年4月で女性消防士の割合は最も高い。県内平均の1・9%とも開きがある。だが、愛知県警は8・1%(今年4月)と、はるかに高い。  女性消防士がいることで、女性傷病者を扱う際には相手に抵抗感を与えずに活動ができる上、子どもや高齢者、災害時の要支援者ら多様な住民への対応力の向上も期待される。  消防庁は2026(平成38)年度までに5%へ引き上げる目標を掲げる中、市消防本部の採用担当は「女性が活躍する職場としてリードしていきたい」と意気込む。  市消防本部は6月、中消防署で説明会を開いた。参加者64人のうち女性は11人。結婚や出産を経験した先輩女性消防士との懇談ブースでは、率直な意見が交わされた。  また、昨年は愛知大学地域政策学部と協力。学生が消防士に抱くイメージを調査し、PR動画やポスターを作った。  同大地域政策学部4年の小谷萌さん(21)ら学生16人がグループとなり、昨年7月、女性消防士の認知度や仕事への理解度を調べるアンケートを実施。  対象者は、愛大と豊橋技術科学大の学生887人(男性570人、女性317人)。女性が消防士として働いていることを知っているかの問いに、6割近い女子学生が「知らない」と回答。知っている人でも、女性が行う業務は現場より事務や広報のイメージが強いことが分かった。  また、女性消防士は「子育てがしにくい」と考えている女子学生が2割ほどおり、出産・子育て支援制度の周知が遅れている現状も浮き彫りになった。  この結果を踏まえ、火災や救急現場など、男性と変わらず活動する女性消防士の姿をふんだんに盛り込んだPR動画を作成し、公開した。  初めて作った女性消防士採用ポスターは、防火服を着た女性消防士のイラストを掲載。花の生産が盛んな豊橋市ならではの「この街で咲かせる。私の可能性。」というキャッチコピーは学生が考案した。  小谷さんは「小さい子たちが動画やポスターを見て、あこがれの思いを持ってもらえたら大満足です」と話す。  市消防本部の採用担当は「女性が消防士として活躍していることを知ってもらい、職業選択の一つとして考えてほしい」と話している。

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