
中原寮を背に駅伝に向けてトレーニングを積む寮生
信州大学農学部(長野県南箕輪村)の学生寮「中原寮」は9日、寮生がペットボトルに詰めた日本海の水をバトンとしてつないで走り、ゴールの太平洋で流す日本縦断駅伝を新潟県上越市からスタートさせる。3年に1度実施してきたが、前回2020年はコロナ禍のため中止。6年ぶりの開催で経験者がいない中で伝統を受け継ぎ、6日間かけて約400キロ先の静岡県浜松市を目指す。
40年ほど前に始まった駅伝は、秋の寮祭のプレイベントとして寮生の団結を図りながら定着してきた。今回も白い法被をたすき代わりに、日本海の水をバトンにして実施。寮生全体の約半数にあたる30人ほどが参加する。
9日午前6時に上越市直江津を出発し、国道を主に使って南下する。信大長野キャンパスにある若里寮、上田キャンパスの修己寮、松本キャンパスの思誠寮・思誠女子寮に立ち寄り、11日午後に中原寮に到着。12日朝に出発し、14日に浜松市の中田島砂丘でゴールする。道中はキャンプで宿泊しながら、1人1日当たり5キロほど走り、法被とペットボトルをつなぐ。
寮にはこのイベントを統括する「駅伝係」があり、6年ぶりの開催に向けて「前回までの形を踏襲していこう」と準備を進めてきた。
ルート図など残されている前回までの資料を基に、7月にはコースの下見も実施。中継地点を洗い出したり、伴走する自転車のほか車の手配や立ち寄る各寮への連絡などを行い、寮生がたくさん参加できるよう日程調整にも苦心してきた。
「多くの寮生が駅伝を心待ちにしている。海水を人力で運び、仲間みんなでつなぐのが楽しみ」と駅伝係長で2年の西園元登さん(19)。「寮の団結は日ごろから固いが、より一層親睦を深める機会になれば」と期待した。
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