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紀伊民報社

ドローンから避難放送 すさみで実証実験

離着陸場から飛び立つスピーカードローン(1日、和歌山県すさみ町周参見で)

 防災の日の1日、和歌山県すさみ町内で音声を放送できる「スピーカードローン」の実証実験があった。大地震など有事の際には、空からの避難誘導などで活躍が期待されている。町職員らが天候などの条件の下、音声がどの程度の範囲まで聞こえるかなどを確認した。

 実験は、町や県のほか、ソフトバンク(本社・東京都)などの民間会社で組織する共同事業体「すさみスマートシティ推進コンソーシアム」が実施。これまで、ドローンを使って孤立した集落の避難所まで災害備蓄品を運んだり、特産品のカツオを漁港から販売所まで運んだりする実験をしてきた。
 この日の実験では、同町周参見の町多世代交流施設「イコラ」駐車場にドローンの離着陸場を設置。小型スピーカーを取り付けた中型ドローン(全長約1・2メートル、重さ約11キロ)が、上空80~100メートルまで飛び、すさみ海水浴場周辺や周参見川沿いを飛行。「こちらはドローンを使った試験放送です」「本日9月1日、防災の日です」「熱中症対策を忘れずに」などの音声を日本語と英語で放送した。
 ドローンの操作は、直線距離で約500キロ離れた千葉県から遠隔で行った。音声はあらかじめスピーカーに登録していた複数のパターンを操作で再生した。
 天候に恵まれたこの日の実験では、想定していたよりも広範囲で音声が聞こえることが確認できた。聞き取りやすかったという。
 スピーカードローンは、災害時の観光客の避難誘導や、防災行政無線が聞こえなかった住民のための避難所開設情報や道路規制情報の周知など有事のほかにも、熱中症の注意呼びかけ、イベント情報など平時も活用できる。
 町防災担当課は「さまざまな活用ができるので、将来的には町で購入できればいいと思う。遠隔操作はできるが、現場でも操作をできる人間を複数育成していくことも必要になってくると思う」と話していた。

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