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県内外の1000人が競う、あいおえび狩り世界選手権大会【山口】

クルマエビを捕まえようと一斉に海に走り出す参加者たち(中道海水浴場で)

 第31回あいおえび狩り世界選手権大会は27日、山口市秋穂の中道海水浴場で開かれた。約40倍の倍率から抽選で選ばれた1000人が、干潟に放流されたクルマエビを手づかみで捕まえて、数を競った。山口観光コンベンション協会秋穂支部(冨田正朗支部長)主催。

 クルマエビ養殖発祥の地をPRする恒例イベント。今回は4万人を超える応募があった。エビは競技前に250㌔(約1万3000匹)をまいた。

 伊藤和貴市長がスタートの号砲を鳴らすと、中学生以上が勢いよく海に走り出した。競技時間は40分間で、参加者たちは海中や砂の中を手で探り、潜ったエビを次々に捕えていた。

 昨年に続いて2回目の参加となった下山敏広さん(44)=山口市旭通り=は65匹を捕まえた。「場所を変えず1カ所にとどまって、砂の中を重点的に探した。昨年は3匹しか捕まえられず、家族で1匹ずつしか味わえなかったけど、今年はたっぷり食べられる。刺し身やフライにしたい」と喜んでいた。

 最多91匹の松本宙夢さん(27)=鋳銭司=をはじめ、多く捕まえた上位3人を表彰した。冨田支部長は「昨年はコロナ禍で県内からの参加に絞ったが、今年は制限を取り払い、広島、福岡、関西圏などからも、たくさんの人が来てくれた。絶好のエビ狩り日和で、夏の終わりの思い出にしていただけたようで良かった」と話した。

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