野外彫刻「懸ける」、市役所2期棟前に設置へ【宇部】
「蟻の城」の向井さん作品、来庁者をお迎え 2025年に完成予定の宇部市役所新庁舎2期棟前に、常盤公園の「蟻(あり)の城」を手掛けた彫刻家、向井良吉さん(1918~2010年)の野外彫刻「懸ける」が設置される。炭都の歴史を背景とした作品が、新たに来庁者を迎え入れる。
「懸ける」は、1979年に開催された第8回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)の入選作品で、高さ4・3㍍、幅3㍍、奥行き1・5㍍の鉄製。石炭を運搬する空中ケーブル(バスケット)とチェーンを組み合わせ、虹を表現している。材料には「蟻の城」と同じく、工場の廃材を使用。現在は常盤町1丁目の琴芝街区公園に設置されている。
市文化振興課によると、ビエンナーレ運営委員会で、複数の候補の中から選ばれた。宇部の彫刻文化の礎を築いた向井さんの作品で、視認性が高く市役所前のロケーションにも合っていることが選定理由。旧庁舎の正面玄関付近に設置されていた「宇宙(コスモス)」は別の場所に移設する。
市役所が面する国道190号(常盤通り)では、中心市街地のにぎわい創出に向けたウオーカブル化や、旧宇部井筒屋跡地の整備が進められている。ウオーカブル化の整備区域内にある野外彫刻は「風」など5点。現在の計画では、整備後もそのまま残す予定。
関連記事
網で落ちアユ狙う 古座川で「ササ立て漁」
和歌山県古座川町内の古座川で、産卵のため川を下る落ちアユを狙った「ササ立て漁」が始まっている。各地で地域の住民たちが、アユの群れを目掛けて網を投げている。漁期は12月19日まで。 川の中に...
苫工生徒5人が自転車再生 市観光協会に寄贈 レンタサイクルに
苫小牧工業高校電子機械科の3年生5人は13日までに、捨てられる自転車を再生させ、市観光協会に寄贈した。溶接技術や自転車整備の知識を持つ仲間でよみがえらせた4台で、同協会はレンタサイクルに利用する...
デジタル人材育成や研究・教育の充実 鳥海塾と大学双方を支援 公益大とさくら..
東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)は6日、ホスティング・インターネットサービスなどを手掛けるさくらインターネット(大阪市、田中邦裕社長)と教育活動に関する基本合意書・覚書を交わした。公益大が...
五神カードを集めよう、市内の観光名所巡るスタンプラリー【山口】
県内で展開されている大型観光誘客事業「山口デスティネーションキャンペーン(DC)」のプレ事業に合わせ、シビックプライド醸成に繋(つな)がる歴史文化遺産活用推進協議会(渡辺純忠会長)は、山口市内五...

