世界の平和を願って鐘を打ち鳴らす園児たち＝15日午後、世界平和の鐘鐘楼

　「終戦の日」平和祈念鐘打式（世界平和の鐘の会沖縄県支部主催）が15日、新栄公園内の世界平和の鐘鐘楼で行われた。支部会員や市部課長のほか園児、中高生の平和大使らも列席、世界の恒久平和を願って高らかに鐘を響かせた。

　正午の時報を合図に1分間の黙とうをした後、竹の子の森保育園の年長組園児18人が絵本の「へいわって　どんなこと？」を暗唱。「へいわってぼくがうまれてよかったっていうこと」「きみがうまれてよかったっていうこと」「そしてね、きみとぼくはともだちになれるっていうこと」などと声をそろえた。

　「平和の願いを届けてください」と平和を願ってつくった千羽鶴を中山義隆市長に贈呈した。 　県支部の大松宏昭支部長は「次の希望ある時代を生きる若い皆さんの参加をうれしく思う」と喜び、「私たちは過去の出来事をしっかりと受け止め、次世代を担う若者へ引き継がなければならない」と決意を新たにした。

　中山市長も「平和な今を生きる私たちは、罪なき多くの方々が犠牲になった事実を忘れてはならない。戦争が生み出すものは絶望、苦しみ、悲しみの負の連鎖以外ない。平和な世界の実現に向けて積極的に行動することを誓う」と述べた。