過疎化対策や高齢者対応は

生徒たちが町の課題解決に向けて意見を述べた
庄内町の県立庄内総合高校(髙橋たず子校長)で12日、「ふるさと探究」校外調査学習が行われ、3年生70人が町の課題解決に向けて同町に対する提案書を作成した。 地域の課題解決に向けた探究的な学習を通して学習に対する意欲や能力を高めていくことや将来の地域再生の担い手を育てていくため、町職員と高校職員が連携して実施する地域課題解決型キャリア学習。
3年生はこれまで現地での取材活動や町職員との意見交換を通して町の課題について考えてきた。この日は集大成となる3回目の学習で、「移住・定住」「元気な高齢者を増やすには」「中心市街地の活性化」の3つのテーマに分かれ、6―7人のグループで解決策を話し合った。各グループには町職員や同校職員なども加わり、具体的に実現可能かなどを質問しながら議論を繰り広げた。
生徒たちは「人が少なくて空き家や過疎化などの問題がある」「郊外に住む高齢者が買い物できる場所がない」「町のPRが足りていないのでは」などと町の課題について述べ、「高齢者の健康寿命を延ばすため生活リズムカードを配布しては」「そして一定のポイントがたまったら温泉に入れるなど特典を付けてみたら」「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って町の特産やイベントなどを紹介しては」「車の移動販売を充実させる」などと活発に意見を述べていた。
この日作成した提案書については後日町に提出するという。
関連記事
大川小へ155個の紙灯籠 鵡川高 生徒と教職員が祈り込め
むかわ町の鵡川高校(志鎌正人校長)は、宮城県石巻市の一般社団法人Team大川未来を拓くネットワークが8月に実施する「おかえりプロジェクト」に協力するため、紙灯籠155個を製作した。東日本大震災で...
若者の県外流出に歯止めを 高校生対象に地元企業見学ツアー 酒田市企画
人口減少の一因である若者の県外流出に歯止めをかけようと、高校生を対象に酒田市が企画した企業見学ツアーが9日、市内一円で行われ、同市の酒田光陵高校(藤田雅彦校長)の普通・商業両科で学ぶ2年生計129人が...
観覧車以外の遊具の運転再開 おびひろ動物園
おびひろ動物園(渡邊誠克園長)で11日、観覧車を除いた遊具の運行が再開した。午前中から親子連れが来園し、久しぶりに動く豆汽車やゴーカートの走行音が園内に響いた。 同園では、観覧車点検中に...
児童が住民に英語指導 吉部小で特別プロジェクト【宇部】
吉部小(河村正則校長)で10日、児童たちが先生となって教壇に立つ特別プロジェクトが行われた。5、6年生合わせて7人が、古里の魅力を伝えるための英語表現を地域住民9人に熱心に指導した。 全国...