帯広駅にいなりずし店 障害者支援「しんかーず」

5月にJR帯広駅構内で行ったいなりずし試験販売の様子(しんかーず提供)
障害者の就労支援事業に取り組む帯広市内の「しんかーず」(西3南38、油谷慶一社長)は15日から、JR帯広駅構内のエスタ帯広西館で、毎週土曜日限定のいなりずし店を開く。JR北海道によると、帯広駅構内に障害者の就労支援事業所が入るのは初めて。油谷社長は「人の行き来が多い駅で接客などを経験することで、一般就労に向けたよい訓練になる。多くの方に利用してほしい」と話している。
同社が運営する多機能型就労支援事業所「えーる」が昨年11月に市内で開業した「お弁当ファクトリー まんさいYa」(西4南18)が、いなりずしなどを販売する。同店はご飯400グラムの弁当が390円など安価で食べ応えのあるメニューが特徴。
JR側から「空き店舗を活用してほしい」と打診があり、5月3~6日のゴールデンウイーク中に試験的にいなりずし店を営業。4日間で1000個以上が売れて好評を得たことから、まんさいYaが定休日の土曜日に週1回の本格販売を決めた。
いなりずしには、十勝産大豆を使った中田食品(帯広市)の肉厚の油揚げを使い、「豚丼」「五目」「野沢菜」など5種類を各100円で販売。イカめし風の味付けをしたまぜご飯(400円)やサケ、昆布、エビ天、トンカツなどの具材をそろえたのり巻き6種類(各150円)も用意する。
まんさいYaには知的や精神の障害がある4人が一般就労を目指して働いている。帯広駅では3人のスタッフが常駐し、障害のある人も接客業を担う。
営業時間は午前8時半~午後4時。お盆時期の8月12~16日には特別営業する。
関連記事
まるでヘルメット 梅畑にオニフスベ
和歌山県田辺市上芳養、自営業榎本正也さん方の梅畑で、真っ白な球体のキノコ「オニフスベ」(ホコリタケ科)が三つ生えているのが見つかった。 榎本さんが6月29日、梅取り作業中に、梅の木の根元や畑...
育てた小麦 初収穫 庄農ラーメン開発に活用 庄農高秋のデビュー目指す 加茂水..
穀物の自給率について学んでいる鶴岡市の庄内農業高校の生徒が育てた小麦の初収穫が1日、同市羽黒町玉川にある学校農場で行われた。収穫した小麦は粉末にして同市の加茂水産高校の生徒と共同開発している「庄農...
とまチョップ水がモンドセレクション金賞 2回目の栄誉に喜び
苫小牧市が販売するペットボトル飲料水「とまチョップ水」が、国際的評価機関モンドセレクションで2022年度の金賞を受賞した。2019年度に続いて2回目。市は「苫小牧の水が国際的に評価を受けた」と喜ん...
牛受精卵 世界初ドローン配送 上士幌で実験スタート
上士幌町とJA上士幌町(小椋茂敏組合長)、ドローン配送会社のNEXT DELIVERY(ネクストデリバリー、山梨県小管村、田路圭輔代表)が1日、牛の受精卵をドローンで配送する実証実験を始めた。年...