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酒田の料亭の味若い世代にも 社員食堂で料亭コラボランチ提供 ファン獲得へ取り組み 酒田DMO×調桜会 山形BPOからスタート

 高い評価を受ける酒田市内の料亭の味を若い世代から知ってもらい、ファン獲得につなげようと、同市の観光地域づくり法人・酒田DMO(荒井朋之理事長)は、庄内地域の料亭・飲食店で組織する県調理師組合「調桜会」(阿部秀志会長)と連携し、料亭で調理した料理を社員食堂で提供する「料亭コラボランチ」をスタートさせた。初回が29日昼、同市のプレステージ・インターナショナル山形BPOパークで行われ、社員が料亭の味に舌鼓を打った。同社では今後、2カ月に1回のペースで実施していく予定。

「料亭の味」を一皿に盛り込んだ「料亭コラボランチ」

 市中期観光戦略アクションプログラムに基づき昨年6月に設立した酒田DMOは、観光関連団体・観光事業者と連携体制を構築して観光ニーズに対応するとともに、新たな観光誘客の推進による地域経済の循環に取り組むもので、観光動向調査、観光客の特性など収集したデータに基づく観光コンテンツの構築、観光プロモーションの実施、情報発信を展開。同8月には観光庁の候補DMOに登録された。

 酒田には昔ながらの伝統を守りつつ、おいしい料理を提供する料亭が多くあるものの、支えているのは年配の常連客が中心。同法人が、調桜会の会員店に対してヒアリング調査したところ、若い世代のファン開拓、コロナ禍に伴う利用客の減少が課題となっていることが分かった。

 同法人と調桜会は今回、「未来の常連客」となる若い世代から酒田の食文化の素晴らしさを広く知ってもらうとともに、「敷居が高い」と思われている料亭を身近に感じてもらおうと、市の助成、同社の協力を得て「美酒美食の街さかた事業」の一環としてコラボランチを企画した。

 同社社員食堂「ARCH0138。cafe(カフェ・アーチイチサンハチ)」で行われた初回は、料亭「香梅咲」(日吉町一丁目)が調理を担当。▽サーモンのみそ粕焼き▽合鴨のロースト▽赤カブ漬け▽卵焼き―など山海の幸を少量ずつ盛り付けた「八寸」に、文化庁「100年フード」に認定された「むきそば」を添え、一食400円で提供。午前11時頃から社員が訪れ早速、味わった。同僚と席を囲んだ後藤里穂さん(22)は「香梅咲の前を通ったことがあるが、敷居が高そうと思っていた。お気に入りはむきそば。もちもちしている上、味が染みている」と話した。

 同法人の小林和也さんによると、同社での次回は9月の予定。「市内外を問わず社員食堂がある企業に対し、実施を呼び掛けていきたい」(小林さん)という。

「料亭の味」に舌鼓を打つ山形BPOパークの社員たち

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