酒田の文化と魅力体感 十坂小 相馬樓で舞娘と交流
酒田市の十坂小学校(五十嵐敏剛校長)の6年生が27日、総合学習「酒田の魅力を知る」の一環で同市の「舞娘(まいこ)茶屋 相馬樓」(楼主・新田嘉一平田牧場グループ会長)を訪問、酒田舞娘による演舞を鑑賞したほか、施設内を見学して回り、北前船の往来で栄えた往時に思いをはせた。
連綿と受け継がれてきた酒田の文化について児童から理解を深めてもらおうと、同校が酒田DMO(荒井朋之理事長)、相馬樓の協力で初めて企画。今月21日には芸妓の小鈴姐さんと舞娘2人が同校を訪問、講話を通して児童たちは江戸―明治期に遠隔地貿易の主役だった北前船による京文化の酒田伝来などについて学んだ。
27日に相馬樓を訪れたのは6年生36人と五十嵐校長ら教職員。施設内を紹介する動画を鑑賞した後、小鈴姐さんが奏でる三味線の音色と唄に合わせ、酒田舞娘の鈴千代さん、鈴涼さんが地元の「庄内おばこ」「酒田甚句」、季節ものとして「潮来出島」の計3番であでやかな舞を披露した。
児童たちは引き続き、小鈴姐さんらの案内で、併設する「竹久夢二美術館」はじめ蔵を取り囲むようにして建つ施設内を見学し、その装飾に驚きの声を上げていた。児童の一人、佐藤來夢君(12)は「相馬樓に入ったのは初めて。和風感がすごいと思った。酒田にこんなに素晴らしい建物があるなんて。このような文化が残っていることを知るなど酒田について詳しくなった」と話した。
児童たちは今後、これまでの学習を踏まえて酒田の魅力についてまとめ、発表する予定。

酒田舞娘と記念写真に納まる十坂小の児童たち
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