
稽古に励む中川人形保存会のメンバー
長野県中川村の中川人形保存会と村公民館が主催する「中川人形浄瑠璃第10回公演」は25日午後1時30分、同村の中川文化センターで開く。定番となっている作品など計2演目を上演する予定。公演を目前に控えて、保存会メンバーらの稽古にも熱が入っている。
保存会は2012年に約50年前に途絶えた村の人形芝居を復活させようと、村公民館主催の講座を経て結成。現在村内中心に17人が所属する。人形浄瑠璃の伝統を継承する国選択無形民俗文化財の今田人形座(飯田市)から講師を招き、村高齢者創作館で毎月1、2回の稽古に取り組む。
公演では、幕開けの祝儀に舞う演目の「三番叟」、悲恋の情念を題材にした「日高川入相花王~渡し場の段」を上演する。演目と演目の間では 人形浄瑠璃を説明。「三味線弾き」、物語を語る「太夫」、人形を動かす「人形遣い」の三つの役割を紹介する。
保存会の下平達朗会長(74)は「会が発足して11年。公演も節目の第10回を迎え、原点に立ち返ったつもりで練習してきた。改めて人形浄瑠璃の難しさを感じている。まだまだ未熟ではあるが、みんなで力を合わせて精いっぱい上演したい」と話している。
入場無料。午後1時開場。問い合わせは、保存会事務局の齋藤さん(電話090・9354・2164)または村公民館(同0265・88・1005)へ。
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