能代役七夕の灯籠をペーパークラフトに 正流会50周年

能代七夕正流会が結成50周年を記念して製作した役七夕のペーパークラフト
能代七夕正流会(佐々木芳十三会長)は、能代の伝統行事「役七夕」の灯籠を模したペーパークラフトを製作した。「大丁」と「加勢丁」の2基セットで、能代市大町のササキ楽器で工作キットを販売している。
七夕愛好者や市内の学生らでつくる同会は、能代七夕のはやしの伝統を継承し市民に七夕の魅力を伝えていこうと、笛の講習会の開催や各種イベントでの出前演奏、福祉施設の慰問活動などを展開。昨年9月に結成50周年を迎えた。
佐々木会長(74)=同市大町=によると、「役七夕の見物客向けの土産品が少ない」「七夕灯籠の飾りはないものか」といった声を聞いたのをきっかけに、50周年記念の取り組みとして役七夕灯籠のペーパークラフト製作を思い付いた。相談した仙台市の業者に見本の資料を提供し、試作を重ねながら約3カ月がかりで完成、商品化した。
キットは、その年の役七夕運行を取り仕切る「大丁」、同じ当番の町組として運行を応援する「加勢丁」の灯籠2基の展開図と台座、作り方の説明書のほか、能代のねぶながし行事の由来も印刷された4枚一組のシート。1基当たり12個ある各部のパーツをはさみやカッターで切り取り、順に組み立てて完成させる。高さは約17㌢(台座を含む)で、本物の灯籠の約50分の1スケール。
佐々木会長は「灯籠の立体感をはじめ、大丁と加勢丁で色味を変えたり、加勢のシャチには『雲』をかけるなど細部までこだわった。ずっと見ていられる、納得の出来栄え」と笑顔。「観光客のお土産としてはもちろん、能代を離れた人には、役七夕や故郷をいつでも思い出せるインテリアになれば。今回のグッズもきっかけに、能代の七夕ウイークが盛り上がってほしい」と期待する。
工作キットは1組1650円(税込み)。組み立て完成品は2750円(同)で販売している。問い合わせはササキ楽器(☎0185・52・9755)へ。
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