小泉山で「上古田の火とぼし」 長野県茅野市の小中生

勢いよく燃え上がる「小屋」を見ながら「火とぼしチョーイチョイ」とはやし立てる子どもたち=18日午後8時32分、小泉山金毘羅神社前
長野県茅野市の小泉山で18日夜、市指定無形民俗文化財「上古田の火とぼし」が行われた。同市豊平の上古田区に住む小学1年から中学1年までの11人が参加。大型連休明けから5月下旬までに木の枯れ枝などを組んで4カ所に作った高さ約4メートルの「小屋」に火を付けて回り、「火とぼしチョーイチョイ」とはやし立てた。
かつては男子だけで大人の手を借りず、毎年6月18、24日に行われていたという火とぼし。現在は大人の力添えで小屋が作られ、1989年からは女子も参加するようになった。起源は定かではないが、雨ごいや虫送りなどの豊作祈願、火伏や疫病よけなどの安全祈願など諸説ある。
夕方、山に入った子どもたちは中腹で日没を待ち、秋葉神社前、奥の院(頂上)、中段、金毘羅(こんぴら)神社前の順に小屋に火を付け、「火とぼしチョーイチョイ」と繰り返した。金毘羅神社前では、たいまつを木の枝に引っ掛ける投げ手も行った。
子どもたちの中で年長者の「親方」を務めた児童(12)は「みんなの協力で楽しく火とぼしができて良かった。投げ手も楽しめた」と話していた。24日にも行われる。
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