チップ稚魚の放流始まる 初日は2万匹 千歳支笏湖漁協
千歳市支笏湖温泉の支笏湖漁業協同組合(佐々木義朗組合長)は15日、チップ(ヒメマス)の今季の稚魚放流を支笏湖の沖合で始めた。初日は約2万匹を放流し、23日までに例年並みの18万5000匹を計画している。

支笏湖の沖合で稚魚を放流する漁協職員
同漁協職員が湖近くのふ化場内で育てた稚魚を容器に移し、動力船に積み込んで沖へ出発した。容器には酸素を送るポンプを入れるなど個体への負荷を抑え、岸から約1キロ離れた地点で次々と放った。稚魚は銀色に光る魚体をくねらせ、水中に吸い込まれた。
チップの資源回復に向けた取り組みで、昨年秋に捕獲した親魚から卵を採取し、人工授精で今年1月にふ化した。個体識別のため、5~6センチに成長した稚魚のひれにはさみを入れる「ひれ切り」を終えた順に放流している。
同漁協の山田貴志場長(48)は「不漁が2年ほど続いたが、今年は回復の兆しが見られる。稚魚が育つまで4年はかかるが、良い流れにつながってほしい」と期待を込めた。
関連記事
豚丼全国へギフト開発 帯広物産協と会員2社
帯広物産協会が進める「100年豚丼プロジェクト」が新たな展開を見せている。全国に向け、豚丼の魅力を発信しようと、会員企業と連携し、ギフト用に本格的な豚丼セットを開発した。中元シーズンに合わせ売り...
プロゴルファー生源寺選手が母校・竜王中で講演 「向上心や探究心を大切に」..
赤崎小、竜王中出身のプロゴルファー、生源寺龍憲選手(27)が9日、同中で講演した。母校の後輩に当たる児童・生徒224人を前に、中学時代を振り返りながらプロ生活について語り、夢や目標に向かって意欲...
イガイ「エゲ」「イゲ」はうまい!! 豊富に採れる庄内浜 “夏限定”でないをアピ..
みそ汁にするとおいしい庄内浜の「イガイ」をアピールする取り組みが始まった。県漁協、県水産研究所、鶴岡市、磯見漁師、飲食店がタッグを組み消費拡大を目指す。 イガイは水深5~7メートルの岩に付...
前向きな心で輝く人生 豊川の岡村さんが闘病経験伝える講演
悪性リンパ腫や卵巣嚢腫(のうしゅ)破裂などの病気を乗り越えた豊川市の岡村加奈さん(34)が、自身の経験を伝える活動に力を入れている。1月に豊橋市、6月には名古屋市で「ポジティブ思考と言葉で人生が輝...