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長野日報社

井上井月題材に創作劇 長野県伊那市の東部中演劇部が上演へ

俳句大会での上演に向け、井上井月を題材にした劇に取り組む伊那市東部中学校演劇部

 長野県伊那市の東部中学校演劇部23人が、幕末から明治初期に伊那谷を漂泊した俳人、井上井月(1822~87年)を題材にした劇に取り組んでいる。9月10日に市内で開かれる第32回信州伊那井月俳句大会での上演の依頼を受け、稽古に励む創作劇。家も家財も持たず放浪し、酒好きといったイメージが先行する井月だが、劇では子どもたちに読み書きを教える交流の場面などを描いて、地元ゆかりの俳人に親しみを持ってもらおうと演技に磨きをかける。

 演劇部は以前から、指導者の阿部裕吉さん(75)=同市東春近=が書き下ろした「井月さ」を基にした演劇活動に力を入れる。コロナ禍で活動が思うようにできなかった時期には、朗読劇として地元の有線放送番組で発表。昨年の井月俳句大会でも朗読に寸劇を加えた30分ほどの作品を披露するなどしてきた。

 今年の俳句大会では、脚本をさらに書き直して約1時間の劇として上演する。井月と当時の子どもたちとの接点を示すエピソードは残っていないというが、識字率が低かった時代背景から着想を得て、子どもたちが井月から読み書きを教わるオリジナルの物語に。せりふには伊那谷の方言を取り入れ、はないちもんめやお手玉など昔ながらの遊びも織り交ぜながら描く。

 稽古は5月にスタート。「早く筆の持ち方を教えて」と女の子が手習いをせがむ姿などを、部員たちが身ぶり手ぶりを加えた演技で表現。阿部さんの指導を受けながら発声方法を見直し、演技の質を高めている。部長の生徒(14)は「『女の子が読み書きなんて』と言われ、学ぶこともできなかった時代。そんな中でも生き生きと過ごす子どもたちの姿を伝えたい」と意気込む。

 井月役を務める3年の生徒(14)は、優しい語り口を意識し稽古しているといい、「井月の優しさや面倒見のよさを表現できれば」。阿部さんは「酒飲みや飲んだくれのイメージが強い井月にも、伊那谷の子どもたちと触れ合う一面があったんじゃないか」とし、中学生による劇が井月のPRにもつながればと期待している。

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