「期待に応えたい」　レノファ、エスナイデル監督の就任会見【山陽小野田】

　サッカーＪ２レノファ山口のフアン・エスナイデル監督の就任会見が８日、山陽小野田市立サッカー交流公園「おのサン　サッカーパーク」で開かれた。チームは第１９節を終えて２０位に沈んでいるが、「能力の高い選手がそろっているので、クラブが掲げる６位以内の目標を達成できると信じている」と力を込めた。

　就任に当たり「クラブの期待に応えたい。目標達成は簡単ではないが、ディフェンスはリスクを冒してでも前線から積極的に行い、全員で守るという意識が大事。オフェンス面では人数をかけてゴールの確率を上げられるように、敵陣で工夫することが必要だと考えている」と語った。

　練習方法やプレースタイルについては少しずつ変えていくとし、初陣となる１１日の第２０節ヴァンフォーレ甲府戦へ向け「少し変化を見せられるだろう。練習時間の短さを言い訳にせず勝ちたい」と述べた。

　ジェフユナイテッド千葉の監督時代には、徹底的な食事制限が話題となった。レノファでも、できる範囲で食事内容をコントロールしたいという。

　渡部博文社長は監督の選任理由について、Ｊ２リーグでプレーオフに進出した実績と連勝経験、私生活や食生活への厳しい要求、複数得点への期待を挙げた。「選手がより自分の殻を破り、相手ゴールに襲いかかるようなチームになれば」と変化を期待した。

　サポーターの思いフラッグに寄せる

　監督就任会見の会場となった同公園の管理棟には、応援メッセージが書き込まれた２枚のフラッグが掲げられた。新体制でのＪ１昇格を期待するサポーターや市民の言葉であふれ、エスナイデル監督を歓迎した。

　寄せ書きは、同公園の指定管理者であるレノファ・アクティオ共同体の企画で、４日から同園とおのだサンパークに寄せ書きコーナーを設けていた。縦１㍍、横１・５㍍のフラッグには、アルゼンチン出身のエスナイデル監督が読めるようにと、スペイン語で「ｂｉｅｎｖｅｎｉｄｏ（ようこそ）」や、就任への感謝の言葉がつづられていた。

　エスナイデル監督は「まずは１００％出し切ることを伝えたい。われわれが確立するスタイルを一緒に楽しんで」とサポーターに呼び掛けた。会見の最後には、職員から手渡されたフラッグを笑顔で受け取った。