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北羽新報社

JAXA能代実験場でイプシロンSロケットのモータ燃焼試験

JAXA能代ロケット実験場で行われたイプシロンSロケットの第3段モータの燃焼試験

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、能代市浅内の能代ロケット実験場で、開発中のイプシロンSロケットの第3段モータの大気地上燃焼試験を行った。同実験場でイプシロンSロケット関連の試験の実施は今回が初めてで、トラブルなく終了。モータはほぼ想定通りの性能を発揮し、今後は得られたデータを解析して開発に生かしていく。

 イプシロンロケットはM─Ⅴ型の後継機となる固体燃料ロケット。第1段階として試験機、強化型の開発を進め、コンパクトな打ち上げ運用や世界トップレベルの衛星搭載環境の実現などの成果を挙げた。
 イプシロンSは、これまでの成果を基にした開発の第2段階。柔軟性、高信頼性、低価格の実現を目指して開発が進められている「H3ロケット」と技術や機器などの共通化を図り、打ち上げコスト低減と基幹ロケットの高い信頼性の両立、衛星の運用性向上などにより国際競争力の強化を目指す。「S」にはシナジー(相乗効果)、スピード(即応性)、スマート(高性能)といった複数の意味が込められている。
 第3段モータは、強化型ではフェアリング内にあったが、イプシロンSは大型化してフェアリング外に出し、推進薬は2倍の約5㌧に増加。また、機体を回転させジャイロ剛性で安定させる「スピン安定」ではなく、ノズルを動かして姿勢制御を行うTVCシステム(推力方向制御機能)を導入している。
 試験では実物大のモータを使用。推進薬は約5㌧搭載し、推定燃焼時間は105秒、推定推力は約13㌧で、燃焼推進特性や断熱材の性能、TVCシステムの動作などを検証した。
 6日の燃焼試験にはJAXAや開発に関わる関連企業などから約100人が参加。作業は順調に進み、やや風が強かったが風向きに恵まれ、予定通りの午前10時ごろに点火し、モータが設置された試験棟からごう音とともに炎と白煙が吹き出した。
 実験主任でJAXA宇宙輸送技術部門イプシロンロケットプロジェクトチームファンクションマネジャーの宇井恭一さんによると、試験の結果、モータはほぼ想定通りの性能を発揮。目立った不具合なども確認されなかったという。
 第1段モータはH3ロケットと同じものを使用し、今後は第2段モータの開発が進められる。宇井さんは「試験が良い形で終えられ、2段モータの開発に向けて弾みをつけることができた。データを解析し、問題がなければ今回の試験と同じ設計のものを作ることになる」と話した。

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