能代市と由利本荘市が共同で「聖地巡礼マップ」を作製

　人気バスケットボール漫画「スラムダンク」が原作のアニメーション映画「ＴＨＥ　ＦＩＲＳＴ　ＳＬＡＭ　ＤＵＮＫ（ザ　ファースト　スラム　ダンク）」公開をきっかけに聖地巡礼スポットとして盛り上がりを見せている能代市と由利本荘市が、国内外の観光誘客につなげるため「聖地巡礼マップ」を共同で作製した。能代市では、能代バスケミュージアムなど３カ所に掲示しているほか、配布用も用意している。
　能代市には、同作品に登場する強豪校・山王工業のモデルとされる能代工高（現能代科学技術高）が、由利本荘市には劇中で山王工業のエース、沢北栄治が参拝した神社に似ているとして話題の森子大物忌（もりこおおものいみ）神社があり、聖地巡礼スポットとして訪れるファンが増えている。
　両市は先月、能代市役所でエール交換を行うとともにバスケットボールを模した工芸品を贈り合い、連携して情報発信や地域活性化に取り組んでいくことを約束。今回は、国内外の観光誘客につなげるため共同で聖地巡礼マップを作製した。
　マップには、能代科技高や能代バスケミュージアム、森子大物忌神社の情報が写真付きで紹介されているほか、最寄りの駅（能代駅、黒沢駅）から各スポットへの徒歩での所要時間や、東京から飛行機や新幹線で訪れる場合の所要時間などを記載。列車や各施設の情報を確認できるＱＲコードも載せている。
　また、リゾートしらかみや由利高原鉄道を活用して両市の聖地を巡るルートの例として、能代駅出発プランと黒沢駅出発プランを紹介している。
　マップは掲示用がＡ３、配布用がＡ４サイズで、能代市では能代駅、能代観光協会、能代バスケミュージアムに設置。今後は、英語や中国語、韓国語など多言語に対応したマップを作製していくという。
　市市民活力推進課は「聖地巡礼マップが誘客につながり、たくさんの人にお越しいただければ。今後、由利本荘市と協力しながら周遊できる催しも企画していきたい」としている。