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紀伊民報社

断水、崩土…各地で被害 2日の大雨で和歌山県南部

給水車からポリタンクに水を入れる住民(右)=3日、和歌山県田辺市上秋津で

 梅雨前線の影響で和歌山県内は2日、大雨に見舞われ、各地で被害が発生した。田辺市上秋津では全域の1280戸で断水。みなべ町では民家裏の梅畑が崩れた。通行止めになった道路があったほか、交通機関には乱れが生じた。けが人もあった。

 和歌山地方気象台によると、湯浅町で1時間に83・5ミリ、有田川町では70ミリの雨が降った。観測史上最大という。県北部では、局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生した。
 降り始め(1日午前6時)からの総雨量では田辺市龍神村の護摩壇山で430ミリ、龍神で422ミリ、那智勝浦町の色川で387・5ミリ、田辺市の本宮で342ミリなどだった。
 田辺市上秋津の断水は3日朝から。大雨で市道が崩れ、埋設している水道管が抜けたためだという。市は給水車を出して対応。同日夕には復旧させたいとしている。復旧後、しばらくは濁り水が出る可能性がある。
 市が給水車を出した上秋津公民館前の駐車場には午前10時ごろから住民が次々と訪れ、水をくんだり、非常用飲料水が入った袋をもらったりした。
 給水に訪れた女性(48)は「ここに水をくみに来られない人もいて、自分の家族だけでなく親戚の分ももらわないといけない」と不安げな様子だった。

裏山の梅畑が崩れ、土砂が民家の壁に当たっている(3日、和歌山県みなべ町東本庄で)

■梅畑で土砂崩れ
 みなべ町東本庄では、民家の裏にある梅畑が延長約20メートルにわたって崩れて土砂が流れ落ち、風呂やトイレの壁に当たっている。住民は「これから梅の収穫で忙しくなるが、動揺して仕事が手に付かない」と表情を曇らせていた。
 新宮市では、80代女性が市内のホテルへ避難中、強風にあおられて転倒し、救急搬送された。重傷とみられる。
 消防によると、紀美野町の真国川で「女性が流された」と119番があった。紀の川市では、冠水した道路で男性が流されたとの情報が県警に寄せられた。

■3日も特急運休
 JR西日本によると、2日は各路線で運休や遅れがあった。県内の紀勢線では2日午後0時35分から運転を取りやめた。3日は始発から特急「くろしお」を運休しているほか、紀伊田辺―和歌山間では在来線も運転を取りやめた。
 2日午後から続いた紀勢自動車道の通行止めは、3日午前7時に解除された。阪和自動車道と湯浅御坊道路の通行止めは3日午前6時に解除された。湯浅インターチェンジは崩土のため閉鎖されている。
 県は2日、落石のため、田辺市本宮町大居の国道168号を通行止めにした。3日正午現在、復旧の見込みは立っていない。この影響で、路線バスを走らせる龍神自動車は、通行止めが解除になるまで、熊野本宮線の本宮大社前―発心門王子間を運休にする。紀伊田辺―本宮大社間は通常通りに運行する。
 日本航空の白浜―羽田(東京)便は、2日の3往復6便が欠航した。3日は運航している。
 2日は田辺市や上富田町、みなべ町など各地で停電が起きた。

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