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遠隔診療と地域交流実証実験 酒田市が山大、公益大、NTT東日本と協定 活性化図り健康寿命延伸につなぐ

 酒田市は2日、山形大学(山形市、玉手英利学長)、東北公益文科大学(酒田市、神田直弥学長)、NTT東日本(本社・東京都、澁谷直樹社長)と「庄内地域における遠隔診療と地域コミュニティ形成に関する実証実験」協定を締結した。同市日向地区をモデル地区に、座るだけでバイタルデータが取得できる遠隔医療の新技術実証や、日向コミュニティセンターに有機EL(エレクトロルミネッセンス)の大型モニターを設置し、健康診断や遠隔地との交流など地域コミュニティ活性化を通じた健康寿命延伸の取り組みなどを行う。

 同市では、2021年10月から山形大とNTT東日本が共同で、常駐医師がいない同市飛島の飛島診療所と、日本海総合病院、松山診療所をリモートでつなぐ遠隔診療の実証実験を実施。また、今年4月からは中山間地での実用性検証のため、医療過疎地の日向地区で、日向コミセンを拠点に遠隔診療機器を設置。機材を搭載し、看護師が乗り込んで地域内を巡回する「医療カー」を運用している。

 今回の協定はこうした取り組みをさらに進め、日向コミセンでカフェを運営のほか、「日向地域支え合い活動実行委員会」にも参加し、除雪ボランティアなどにも取り組んでいる同市の公益大にも参加してもらうことで、地域の交流を活性化し、高齢者の健康づくりや学びの場を創出するもの。4者が協力し▽医療分野の課題抽出▽庄内地域におけるオンライン診療のグランドデザイン▽地域住民との健康相談や高齢者の社会参加によるコミュニティ形成▽世代間交流を通した教育の仕組み作り―などに取り組む。

 この日は同市庁舎で締結式が行われ、丸山至市長、城戸淳二山形大大学院有機材料システム研究科教授、神田学長、渡会俊輔NTT東日本山形支店長ら関係者計約20人が出席。城戸教授がこれまでの経緯を説明し、4者で協定書を取り交わした。城戸教授は「新技術の社会実装を進めていき、中山間地域の人々が安心して暮らせる仕組みを整えたい」、丸山市長は「最先端の技術を離島や中山間地域にどう生かせるか実証していく」、神田学長は「高齢者にも気軽に来てもらえる場を作り、健康増進などにつなげていきたい」、渡会支店長は「4者の得意分野を生かし、酒田から新しいモデルを全国に発信していきたい」とそれぞれ話した。

協定書を取り交わす(左から)神田学長、城戸教授、丸山市長、渡会支店長

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