官民連携でIT技術者育成 釧路市出資kーHack設立
デジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進する釧路市は、プログラミング技術を持つ人材を継続的に育成、輩出するため、地元商工団体などと連携した新会社「k―Hack(ケーハック)」(釧路市北大通3、澄川誠治社長)を5日に設立する。自治体が出資し、官民連携によるIT企業創設は日本初。釧路からエンジニアの輩出する``クシロモデル、、の創出を目指す。2日には市役所防災庁舎で会見を開き、川澄社長らが事業内容を説明した。 釧路市ビジネスサポートセンター(k―Biz)に寄せられたIT分野の創業相談は、5年間で5事業者と全体の0・5%。全国的に需要が高まるIT分野の関連事業者が市内では少ない状況となっている。市は企業誘致ではなく、地元に根差した人材育成企業が必要性と判断。地元金融機関などと共同で、自治体主体の企業設立を決めた。 k―Hackは、マーケティング企業「SORAMICHI」(東京都、山本広二社長)と業務提携し、研修プログラムなどの包括的な支援を受ける。同社や市外の企業からウェブサービス、アプリ開発などの業務を受注し、エンジニアのスキルを磨く。人材は管内の学生やUIJターン者などを採用。市内からの業務受注や市内企業からの転職は受け付けない方針で、3年間でエンジニア50人の養成と年収3億円を目指す。 市はスタートアップ人材創出事業として新会社に運転資金1200万円を3年間補助。k―Bizによる企業支援などを行う。 k―Hackは8月から本格的に業務を開始する。蝦名大也市長は「新しいビジネスモデルとなるようにサポートしていきたい」と話した。

IT人材創出に向け企業を設立した澄川社長(左から2番目)ら
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