一般社団法人いけだワイン城(池田町)は、スパイスキット「薬膳ホットワイン」を完成させ、池田町内のワイン城1階ショップで販売している。薬膳料理などで使われるトウキの葉などスパイス6種が入っており、赤・白・ロゼそれぞれで楽しめる。
商品開発に携わった(左から)齊藤さん、日向さん、いけだワイン城の守内緑里さん
いけだワイン城は昨夏ごろから、ワイン消費につながるオリジナル商品づくりを検討していた。ホットワインを作るアイデアが持ち上がり、薬用植物の栽培や加工品販売を手がける「種を育てる研究所(タネラボ)」(陸別町、日向優代表)、オリジナルスパイスの開発・販売業者の「クラフトキッチン」(上士幌町、齊藤肇代表)が商品作りを担うことになった。
ホットワインには、てん菜糖、ナツメグ、コリアンダーシードなどのほか、タネラボが陸別町内で栽培した薬用植物のトウキの葉を使用。齊藤代表は、過去にスパイスメーカーに勤務していた経験はあったが、トウキの葉を使ったスパイスの調合を考えたのは今回が初めてで、商品化に苦労したという。
齊藤代表によると、トウキにはセロリのような風味があり、煮出す際に独特のえぐみや苦みが出る。そうした飲みづらい風味を抑えるため、煮出す時間を細かく設定。そのほかにも、ホットワインに通常入れないリンゴやてん菜糖を使い、味に一体感を持たせた。
商品は電子レンジでも作れるワイン120ミリリットル用(680円)と、鍋で作る同360ミリリットル用(1480円)の2種類。少量で手軽に楽しめるよう電子レンジにも対応するレシピを考案した。
通常のホットワインは、赤ワインで作ることが多いが「白やロゼ、冷やしてサングリア風、ブドウジュースとしても楽しめる」(齊藤代表)。日向代表は「薬膳を感じられる商品になったと思う」と太鼓判を押す。
いけだワイン城は、今後取り扱い店舗の拡大も視野に、商品の売り出しを進める考えだ。問い合わせは、いけだワイン城(015・578・7850)へ。
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