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北羽新報社

本因坊戦能代市対局 一力棋聖熱戦制す 井山本因坊に黒番中押し勝ち

本因坊戦第2局を制した一力棋聖(左)、敗戦し対局を振り返る井山本因坊

 囲碁の第78期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社など主催)の第2局は29日、能代市柳町の旧料亭金勇で再開し、挑戦者の一力遼棋聖(25)が、井山裕太本因坊(34)=三冠=に201手で黒番中押し勝ちし、2勝目を挙げた。勝負の行方が終盤までもつれ、終局が午後7時56分という大熱戦の末、一力棋聖の判断力が光った。対局を分析するプロ棋士からは「両対局者の実力、棋力、体力をすべて出し尽くした名局」との声が聞かれた。第3局は6月6、7日に東京都千代田区の神田明神で行われる。

 この日、一力棋聖は午前8時53分、井山本因坊は8時55分に対局場の2階大広間に入室し、9時に対局を開始。井山本因坊が前日に封じた74手目を開封した。手は「9の五」で、プロ棋士たちからは大盤解説会や動画配信で「まったく考えていなかった手」、「『まさか』とびっくりした」との声が聞かれた。
 その後は激しい戦いが繰り広げられ、どちらが優勢かを示すAI(人工知能)の評価も激しく流動。プロ棋士も「形勢が分からない」「この(終盤の)局面で互角はすごい。いろいろ際どい」との声が漏れた。ただ、秒読みを迎えてからは一力棋聖が優位に立ち、井山本因坊が午後7時56分に投了した。
 一力棋聖は「序盤が難しく、分からない感じだった」と振り返りつつ、チャンスを求めた手を説明。井山本因坊は「乱戦かなと思った。力み過ぎな感じの手もあった」とした。
 第3局に向け、一力棋聖は「途中で分からない部分が多かったので、しっかり振り返って準備したい」、井山本因坊は「開幕局よりは自分なりには打てたという感触もある。準備して次に向かっていきたい」と語った。
 立会人の高尾紳路九段は「難解な局だったが、中盤から終盤にかけて一力さんの読み、計算の正確さが光った。一力さんの判断のスピードが、ほんの一瞬だけ早かった。両対局者の実力、棋力、体力をすべて出し尽くした名局で、感動した。対局場(旧料亭金勇)にふさわしい大熱戦だった」と話した。
 日本棋院能代山本支部の安岡明雄支部長も「まれにみる大熱戦で迫力のある碁。さすが頂上対決だった」と脱帽していた。  このほか、この日も大盤解説会が同市柳町のプラザ都で開催。多くの囲碁愛好者らが対局に熱い視線を送り、後藤俊午九段の解説に耳を傾けた。
 本因坊戦は7大タイトル戦の一つ。同市で本因坊戦が行われるのは平成26年、28年、30年、令和3年に続き5回目。

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