
県内外の女性11人による「花嫁行列」が見物客を魅了した嫁見まつり
能代市御指南町の日吉神社(平賀優子宮司)の伝統行事「嫁見まつり」が27日に行われた。県内外から参加した11人の女性が色打ち掛けを羽織って新緑に包まれた参道を静々と歩き、見物客を魅了した。境内では飲食の出店などもあり、にぎわいを見せた。
嫁見まつりは、同神社の祭事「中の申(さる)祭」の宵祭として伝わり、初嫁が良縁に感謝し、幸せを願って婚礼衣装で参詣する。近年は幸せな結婚を願って参加する女性も見られ、全国的にも珍しい花嫁行列を見ようと、毎年多くの見物客が集まる。
今年は能代市から4人、男鹿市から1人、秋田市から2人、宮城県から1人、東京都から3人が参加。着付けは県美容生活衛生同業組合能代支部が担当した。
午後4時30分ごろから色打ち掛けをまとった女性たちが長床に集まり、色鮮やかな着物と日本髪の姿で見物客を魅了。鳥居から社殿に向かう花嫁行列では、女性たちが夫や婚約者らと手を取り合い、ゆっくりと進んだ。この日は爽やかに晴れ、みずみずしい新緑が雰囲気をより一層盛り上げていた。
能代市出身で仙台市から参加した袴田優生さん(25)は「小学生の頃に毎年嫁見まつりを見に来ていたので強く印象に残っており、応募することにした。家族と記念撮影をしたりしてとてもいい記念になった」と笑顔。夫の文也さん(25)も能代市出身で、「妻から誘われて参加してみたいと思った。とてもきれいな晴れ姿を見ることができただけでも参加したかいがあった」と話した。
境内では、縁日も開催。新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが「5類」となったことを受けて今年は飲食が解禁、玉こんにゃくや鶴形そばなどを味わう家族連れの姿も目立った。
4年ぶりに「Kids着物行列」も実施されたほか、餅つきやお祝い餅の振る舞い、「お杉音頭」の奉納、プレ花嫁体験のお披露目なども展開され、まつりは活気に満ちた。
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