釧路市大町２の釧路川の親水ゾーンに建つ「港文館」の開館３０周年を記念するイベントが２７、２８日の２日間にわたって開かれている。夕日や水辺の景観を楽しみながらゆったりとした時間を過ごす体験の場を提供。さらに、釧路港の歴史や１９０８年（明治４１年）に新聞記者としてペンを走らせた石川啄木の足跡を知る講座など多彩なメニューを企画、実施している。

　港湾休憩所としての意味合いを持つ港文館はカフェスペースを併設。ウオーターフロントの空間で、落ち着いた雰囲気を楽しむ場がつくられている。今回の記念イベントでは、地元産の素材を生かして開発された地ビールと地酒を庭先で楽しむブースも設けた。

　初日は音楽コンサートなども行い、訪れた人たちを楽しませた。同館の指定管理者として４年目を迎えた釧路倶楽部の湯城誠代表は「水辺で楽しむ機運が盛り上がってきたところで、この３年間はコロナ禍で人が集まることもできなかった。ようやくイベントを楽しめるようになったので、ぜひ足を運んでほしい」とＰＲする。

　２８日は午後１時から「石川啄木講座」、同５時から「ヒートボイスミニコンサート」、同６時３０分からは蝦名大也釧路市長も参加して釧路川に向かって「乾杯！」して水辺の雰囲気を楽しむ``ミズベリング､､を体験するイベントも行う。