擬死再生の行学ぶ

滝行を行う慶應大の学生ら=31日、庄内町立谷沢
慶應義塾大教養研究センター主催の「庄内セミナー」の山伏修行体験が31日、鶴岡市のいでは文化記念館を拠点に行われた。参加した同大の学生らが、滝打ちなどを通じて擬死再生の行に触れた。
同セミナーは2008年度に始まった「鶴岡セミナー」を前身に、毎年開催。庄内の自然や文化、歴史を体感しながら、「生命」をテーマに学ぶ。8回目の今回は学部生26人と大学院生1人の計27人が参加。29日から9月1日までの3泊4日の合宿形式で行われ、同市大網の注連寺での即身仏拝観、旧庄内藩校致道館での論語素読体験などの他、テーマに沿った活動を行う。
31日は、いでは文化記念館で山伏修行体験塾の太田秀廣塾長(62)から出羽三山で行われている擬死再生の行について学んだ後、庄内町立谷沢へバスで移動。立谷沢川流域のダムで滝打ちに臨み、羽黒山登山の前に身を清めた。船をこぐような所作の「鳥船」で準備運動した後、「エイ!」と気合を発して落差約4メートルの水の中へ。初めは肩口から容赦なく浴びせられる冷水にもだえていた学生らも、次第に落ち着き、静かに目を閉じてじっと手を合わせた。
商学部1年の水戸梨乃さん(19)は、「古里の北海道でレストランを開きたい。地元の食材を生かしているアル・ケッチァーノがきっかけで庄内を知り、今回参加した。少し熱があったがもう下がりました」と話した。
学生たちはこの日、トウガラシをいぶした煙の中で耐える「南蛮いぶし」、火の上を渡る「出生(でなり)」なども体験。後日、「生命」に関するリポートをまとめ、考えを深める。
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