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息づく伝統の学風 鶴岡 古典素読教室が開講

 旧庄内藩校・致道館の学風を受け継ぎ、半世紀以上続く「少年少女古典素読教室」の開講式が27日、鶴岡市の致道博物館御隠殿で行われた。市内の小学生たちが8月上旬までの2カ月余り、「論語抄」の素読を通じて地域に息づく伝統の学風に触れる。

 素読は致道館が奨励した学習法の一つで、中国古典の漢文を大きな声を出して読むのが特徴。教室は、鶴岡市が1968年度から2年間、当時の文部省の文化財愛護モデル地区に指定されたことをきっかけに始まり、50年以上にわたって継続されている。現在は市中央公民館、致道博物館、致道館文化振興会議が共催し開講している。本年度は市内の小学1~6年生12人が受講し、うち初参加は5人。7月末まで毎週土曜日の朝に40分の学習を行う。夏休み期間の7月31日~8月5日は午前5時40分から早朝素読に取り組む。

 開講式には受講生と保護者、講師陣が出席。主催者の熊坂めぐみ中央公民館長、酒井忠久致道博物館長、橋本政之致道館文化振興会議会長があいさつし、「学習を通して鶴岡の歴史、文化を引き継いで」「声を出して読むことは学習に大きな効果がある。論語の中から好きな言葉を見つけてほしい」などと激励した。

 続いてテキストとなる論語抄の冒頭の一節「子曰学而時習之」(し のたまわく まなんでしこうして これをじしゅうす)を全員で素読。御隠殿に子どもたちの元気な声が響いた。

 今回初めて受講する広瀬小6年の古野地紘君(11)は「振り仮名がなくても論語を読めるようになりたくて参加した。孔子が残した言葉をずっと受け継いでいるのはすごいことだと思う」と話していた。

 致道館文化振興会議は素読教室閉講後の8月上旬に庄内論語素読検定を行うほか、夏休み明けには論語作文の募集を開始する予定。

藩校・致道館の学風を受け継ぐ伝統の少年少女古典素読教室が開講。子どもたちの元気な声が響いた

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