
南アルプスと中心市街地を早朝に結ぶ「モーニングジオライナー」の起点となる伊那バスターミナル
長野県伊那市とジェイアールバス関東は7月15日から、同市の中心市街地と長谷の市営南アルプス林道バス停留所の仙流荘を早朝につなぐ、「モーニングジオライナー」の運行を新たに始める。市内の宿泊施設に前泊して登山することが可能になり、市は登山者の市街地への誘導につなげたい考えだ。登山者が多い土日祝日や盆に、伊那バスターミナル(同市西町)を午前4時30分に出発する1便を運行する。
26日の定例会見で白鳥孝市長が発表した。運行期間は7月15日~10月9日の土日祝日と、8月11~16日の盆期間。伊那バスターミナルを出発し、高遠駅(同4時50分発)を経て、林道バス乗り場となる仙流荘前に同5時10分に到着する。同5時30分発の林道バス始発への乗車が可能になる。
これまで林道バスの始発を利用するためには、周辺の駐車場へ自家用車などで移動するしかなく、車で訪れる登山者は市街地を経由することが少なかった。「登山前日に市内で宿泊し、夜の街を楽しんでもらいたい」とのジェイアールバス関東からの提案もあり、早朝バスが実現した。
市と同社はJR茅野駅(茅野市)と仙流荘を結ぶ「ジオライナー」も運行しており、利用が好調だ。山の縦走に便利な広域的な公共交通網の整備も進めていて、市は「南ア北部の登山口の基点となる街づくりを推進したい。伊那の街も楽しめる登山を提案してきたい」とする。
運賃は伊那バスターミナル―仙流荘が大人830円(小児420円)、高遠駅までが大人310円(小児160円)。5人以上の団体利用は事前連絡が必要。問い合わせは同社中央道支店(電話0265・73・7171)へ。
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