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宇部日報社

市歴史民俗資料館で「未指定の文化財展」、玄済寺の吉敷毛利家掛け軸など【山口】

 山口市春日町の市歴史民俗資料館(金澤和紀館長)で、市内で発見あるいは今後の研究で評価が高まる可能性を持つ史料を集めた企画展「山口市の未指定文化財」が開かれている。屏風(びょうぶ)や掛け軸14点が並び、市の持つ歴史文化の豊かさに触れることができる。7月2日まで。  

 同館と市文化財保護課は、歴史文化資源の保護のため、文化財指定を受けていない史料の調査と記録を行っている。今回は、2021年度と22年度に行った寺社への調査で新たに発見したものや、既に存在は知られていたが一般公開されていなかったものを展示している。  

 目玉は、吉敷毛利家の菩提(ぼだい)寺である玄済寺(吉敷佐畑)の調査で見つかった、初代当主の毛利秀包(ひでかね)を描いた掛け軸。既に文化財に指定されている同一の掛け軸が存在しており、二つ目の掛け軸との異同や関係が注目される。  

 禅昌寺(小鯖)の所蔵からは、当時の有力者であった大内義隆と毛利隆元が、無縁所であった同寺の領地を保障した安堵(あんど)状。画聖・雪舟の流れを組む雲谷等祚(とうそ)の立体的に描かれた桜が特徴的な「桜花図屏風」も展示している。  

 大殿の仁壁神社の史料として、同神社の所有品目を記した什物(じゅうもつ)帳が展示され、文化財の来歴を探る調査活動の一端がうかがえる。  

 学芸員の田村杏士郎さん(33)は「展示された史料から郷土の歴史を再発見してほしい」と来場を呼び掛けている。  

 時間は午前9時~午後5時(入館は4時半)。入館料110円。18歳以下、70歳以上、障害者とその付添人は無料。6月から一部展示が変更される。6月18日には田村さんによるギャラリートークもある。  

 問い合わせは同館(電話083-924-7001)へ。

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