佐山地区史研が小説「もう一人の小五郎」発行、地域ゆかりの河瀬眞孝を題材に【山口】
山口市佐山地区史研究会(泉秀夫会長)は、同地域ゆかりの偉人、河瀬眞孝(1840~1919年)を題材とした小説「もう一人の小五郎」を発行した。幕末から明治期に大きな偉業がありながら、あまり知られていない河瀬の魅力を物語にして伝えている。
河瀬は当時の佐山村に出生。1864年の功山寺決起で高杉晋作を支援し、明治維新の礎を築いた。英国へ留学して見聞を深め、明治天皇侍従長、英国特命全権公使など政府の要職を務めた。
同会は1990年に発足し、河瀬らゆかりの志士について研究を続けている。2017年に泉会長が、河瀬のひ孫に当たる河瀬眞人さんと知り合い、資料の寄贈を受けた。20年にはそれらをまとめた書簡集や談話集を発刊した。
その成果を基に、河瀬の功績と生涯をより読みやすい形で伝えようと、同会の兼坂健二総務部長や市歴史文化のまちづくり推進室の西田智洋さんの支援を受けて、泉会長が約3年をかけて執筆。史実を基に、詳細が不明な部分には創作を施した。適宜、進行状況を兼坂さんらに報告し、修正しながら仕上げた。
小説はA5判116㌻。河瀬の生涯を追いながら、その偉業を振り返っている。高杉の思いに応える河瀬を描いた功山寺決起と、参謀として四境戦争芸州口の戦いで幕府軍を破った緊迫感あふれる場面が読みどころ。佐山のもう一人の幕末の偉人、山田鵬輔を河瀬の幼なじみとし、両者の性格の違いを浮き彫りにする脚色を加えた。
タイトルは河瀬の幼名である石川小五郎から採り、有名な桂小五郎(木戸孝允)だけではなく、佐山にも小五郎はいるという思いを込めている。
泉会長(72)は「井上馨や大村益次郎にも劣らない功績がありながら、一般にあまり有名ではない河瀬眞孝を周知したい思いから、小説に初めて挑戦した。佐山が誇る偉人に関心を持ってほしい」と語った。
計400部を発行。関係者や地域住民へ寄贈し、残部は同会への入会者に配布する。会費1000円が必要。問い合わせは同会(電話083-989-3522)へ。
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