梅だるの中袋に生産者名を記入 盗難や偽装防止に

生産者の氏名を書く欄が入った中袋(右)と、たるに貼るシール
紀州梅の会(会長=真砂充敏田辺市長)は、梅干したるに入れるビニール製の中袋に生産者の氏名を記入する取り組みを来年から始める。盗難や偽装を防ぎ、紀州梅のブランドを守りたいという。
たるの側面には以前から生産者の氏名を書くシールを貼ることになっていた。中袋の名前と一致していないと流通しないようにする。
生産者名を書く欄が入った中袋は10月から販売が始まる。今年は移行期間とし、来年産の梅干しから完全に変えるという。
新しい取り組みを展開するのは、以前に生産農家の倉庫から梅干したるが盗まれる事件があったためだ。防犯カメラの設置など各戸の努力だけでなく、産地を挙げて対策を考えようと、農協や生産者団体などでつくる梅干部会で検討していた。
生産者の作業は増えることになるが、もし盗まれても偽装は難しいため、予防策になると部会は期待している。各団体を通じ、生産者への通知を始めている。
梅干部会の前部会長、濱田洋さん(70)は「皆で紀州梅を守っていこうというもの。盗難の抑止になるだけでなく、消費者に満足してもらうための取り組みだとも思っている」と話している。
梅干しづくりの時季を控え、田辺署も盗難被害の防止に力を入れる。巡回を強化したり、各戸に施錠の徹底を呼びかけたりする。
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