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北羽新報社

白神の奥深さ伝える 藤里町・岳岱の新たなシンボルツリー2本お披露目

岳岱大ブナ

こまいぬシナノキ

 林野庁東北森林管理局と藤里町は18日、同町の岳岱自然観察教育林で新たに選定したシンボルツリーを報道機関に公開した。ブナとシナノキの巨木2本で、いずれも遊歩道から見られ、岳岱の樹種で最大。これまで岳岱の象徴的存在だった「400年ブナ」は4年3月に倒伏が確認され、新たなシンボルツリーは後継樹として、今年で世界自然遺産の登録から30周年を迎える白神山地の奥深さ、その魅力を伝えていく。岳岱に至るアクセス道は、きょう19日午前9時に開通する。

 400年ブナの倒伏を受け、東北森林管理局と藤里町は地元の秋田白神ガイド協会などとも協議し、ブナとシナノキの巨木を新たなシンボルツリーに選定したと昨年12月に公表していた。
 ブナのシンボルツリーの愛称は「岳岱大ブナ」で、幹回り約4㍍、樹高約29㍍。樹齢は300年を超えるとみられる。秋田白神ガイド協会の会長、斎藤栄作美さんは「枝の張り方が良くて風格があり、幹に見られるコブは長生きする証しと言える。次の世代を担い、ブナの大横綱になる可能性がある。400年ブナに匹敵すると思う。ずっと見ていたい」と語った。
 一方、シナノキのシンボルツリーの愛称は「こまいぬシナノキ」で、幹回り約5㍍、樹高約28㍍。幹にあるコブが見方によって神社のこま犬に似ているといわれ、岳岱の「守り神」として来訪者に紹介してきたガイドもいる。
 岳岱大ブナ、こまいぬシナノキへの案内看板が設置され、いずれも遊歩道から見ることができる。また、400年ブナは現地保存しており、天然更新の過程、命の循環に触れられる。
 藤里町商工観光課は「400年ブナが倒れても森は生き続けている。新たなシンボルツリーを含め、岳岱をゆっくり歩いて観察してもらいたい」と来訪を呼び掛けている。
 東北森林管理局の小島健太郎次長は「多くの人に新緑が気持ちのいい時期に山に訪れてもらい、森の移り変わり、森が果たしている役割に関心を寄せてほしい」と話した。
 岳岱自然観察教育林は標高約620㍍に位置し、面積は約12㌶。ブナの実生から幼木、成木、老木に至る過程などを見ることができる。
 岳岱に至る県道西目屋二ツ井線、町道黒石線は19日午前9時に冬季閉鎖が解除され、通行可能となる。青森県方面へは通行止めとなっている。

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