山大病院に県内初のこども医療センター設置【宇部】
小児科の体制強化、総合窓口に
山口大医学部付属病院(松永和人院長)に、県内初の「こども医療センター」が設置された。各診療科の医師と小児科医が協力し、子どものさまざまな疾患に対応するチーム医療体制を構築。どの病院にかかったら良いか判断できない病気やけがなどの総合的な窓口として活用してもらい、地域の子どもたちの健やかな成長を支えていく。
同院は県唯一の特定機能病院に指定されており、市内でも唯一の小児入院が可能な医療機関でもある。県内には独立したこども病院(小児専門病院)がなく、代替となる機関の必要性から、同院の特性を生かした今回の設置に至った。センターとして独立した施設はなく、従来の小児科の体制が強化される形となる。
同院小児科には総合周産期母子医療センターなどもあり、新生児・乳幼児期から学童期を超えて継続的に、一人一人に応じたきめ細やかな診療を行うことができる。今後は各分野同士の連携を深め、専門の医師による難治性疾患の診断、治療も積極的に行っていく。
センター長を務めるのは小児科長の長谷川俊史さん(56)。外科、脳神経外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科など幅広い診療科の専門医計40人近くの医師が携わる。長谷川センター長は「さまざまな要望に対応した医療を提供し、山口で生まれた子どもたちの健康を支え、見守っていけたら」と話した。
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