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紀伊民報社

「育って飛ぶのを見たい」 龍神中でホタル飼育

山崎学校長(左)の指導でホタルの幼虫を水槽に移し替える生徒=田辺市龍神村安井で

 ホタルの飼育に取り組んでいる和歌山県田辺市龍神村安井、龍神中学校の生徒が10日、幼虫を水の入った容器から砂や土の入った水槽に移し替える作業をした。幼虫がさなぎになるための準備で、5月には成虫になって飛び始めるのを生徒らが観察するという。

 同校は、ホタルの里復活に取り組んでいる「龍神お宿の会」(切林英治会長)から昨年9月、幼虫100匹を譲り受けた。飼育経験のある山崎学校長(59)が、校長室前の廊下の窓際に飼育用の容器を設置し、環境学習の一環で幼虫の餌となるカワニナとともに育てていた。  飼育水は、一晩置いて塩素を抜いた水道水を夏季は1日ごとに、冬季は1、2週間ごとに入れ替えて世話をした。冬は厳しい寒さだったが、室内だったため大きな影響はなかったという。  自然界ではこの時季、幼虫が川から陸に上がり、土中に繭を作ってさなぎになる準備に入るため、山崎校長が容積約150リットルの水槽を新たに用意。その中に砂や赤玉土などを入れて、幼虫が繭を作る場所にした。  幼虫の移し替えは生徒が割り箸を使い、容器から体長2~3センチの幼虫約50匹を取り出した。バケツにいったん集めて水槽に入れた。  作業をした射谷睦月君(2年)は「ホタルの幼虫が育っているのを見て驚いた」、引木翼君(同)は「幼虫が無事に育ってよかった。箸を使う時は慎重にした」、松木錬君(同)は「無事に育って飛ぶのを見たい」と話した。  山崎校長は「幼虫が水槽のガラス面に繭をつくれば、その様子を観察できると期待している。この後、飛んで交尾し、産んだ卵を採集して育てていきたい。一部は谷川に放つ予定。卵を育てる取り組みに生徒も参加させたい」と話している。

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