5日の無料路線バス利用8821人 日頃の4倍【宇部】
宇部市交通局(大谷唯輝局長)が新川市まつりの開催に合わせ、運賃を無料とした5日の路線バスの利用者は8821人で、通常の日曜・祝日の約4倍となった。同局では新たに公共交通を利用する機会の創出につながったとみており、今後の利用促進に期待している。
同局は宇部、山陽小野田、美祢、山口の4市で21路線を運行。路線バスの昨年度の利用者数は184万5479人(前年度比12万1218人増)でコロナ禍前の水準に戻りつつあるが、10年前の2012年度と比較すると約87万人も減少している。同局によると、本数が減ったことも影響しているという。
5日は市内のバス停留所に停車する路線バスを対象に、運賃を無料とした。新川市まつりは常盤通りと宇部新天町名店街で開催。雑貨や飲食のマルシェ、アーバンスポーツなどのイベントがあり、約2万5000人(主催者発表)が来場した。昨年度の定点調査で路線バスの日曜・祝日の1日当たりの利用者数は平均2205人だったが、イベントの集客効果も相まって小学生や親子連れの利用が拡大したとみられる。
交通事業課企画営業係の三好智晴係長は「想定以上の利用があった。利用促進の観点から、引き続き企画を検討していきたい」と手応えを語った。
9月1日からは交通系ICカード「ICOCA」限定で、同局の路線バスが乗り放題となるフリー定期券「サバスク」を販売する。料金は1カ月当たり9000円(税込み)。「サブスクリプション」になぞらえたネーミングで、6月ごろからチラシの配布など、本格的な周知を始める。
通学での利用を想定した学生対象のフリー定期券はあったが、一般向けは初めて。これにより、1乗車当たりの料金が100円となるエコ定期券は8月31日で終了する。学生対象の通学フリー定期券は、1カ月当たり5000円(税込み)のまま。
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