酒田まつり華やかに彩る 4年ぶり「花魁道中」 「思い出に残るパフォーマンスを」リハーサル力入る
今月20日(土)に酒田市中心市街地で行われる酒田まつり「酒田時代行列」を華やかに彩る「花魁(おいらん)道中」のリハーサルが7日、市勤労者福祉センターで行われ、花魁役の安在瑠花さん(23)=鶴岡市布目、動物看護師=らが本番と同じ衣装と化粧で歩く練習などを行った。

「酒田時代行列」を華やかに彩る花魁道中のリハーサル風景=7日午後
花魁道中は、かつて北前船の繁栄で花柳界も栄えた酒田の歴史を踏まえ、市内の美容師らによる実行委員会が1994年、酒田まつりを盛り上げようと本祭り山車行列に合わせて初めて実施。コロナ禍で祭り自体が規模を縮小したこともあって2020年以降は中止。4年ぶりとなる今年は花魁や禿(かむろ)、芸者など計10人が出演する。
この日は出演者らが美容師たちから本番と同じ衣装を着せてもらい、化粧。実行委員会メンバーらの指導で、長唄「元禄花見踊」の音色に合わせ、身のこなし、花魁は高さ約10センチの高下駄を履いてゆっくりと歩を進める歩き方などを習った。
花魁役の安在さんは庄内町生まれで高校2年まで酒田市内で過ごした。勤務の傍ら、21―22年に行われたライブ配信サービス「LINE LIVE」が企画したコンテストでグランプリを獲得し昨秋、女性ファッション誌に掲載。これが実行委関係者の目に止まり抜擢された。安在さんは「歴史ある大きな祭りで大役を任されたことに感謝。楽しみにしている人が多いと思う。皆さんの思い出に残るようなパフォーマンスをしたい」と話した。
安在さんの花魁名は「紅(くれない)太夫」。これまでは実在した花魁の名前を用いていたが今回、市芸術文化協会の前会長で酒田の文化に詳しい工藤幸治酒田あいおい工藤美術館長が命名。「紅は過去、現在、未来を生きた・生きる大切な色」(工藤館長)という。
「酒田時代行列」は20日午後2時半から国道112号・旧マリーン5清水屋前で。花魁道中は同3時半からの予定。混雑を避けるため有料の観覧席・カメラマン席を初めて設置、1席2000円で酒田観光物産協会事務局で扱っている。問い合わせなどは実行委員会事務局の加藤明子さん=電090(3368)5941=へ。
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