中学生活のスタートに座禅
座禅で心を整える生徒たち(宗隣寺で)
山口県宇部市の宇部フロンティア大付属中(藤澤正信校長)の新入生46人が12日、小串の宗隣寺(山中原浩住職)で座禅を組んだ。ピーンと張り詰めた空気の中で心を研ぎ澄ませ、自身と対峙(たいじ)。充実した中学校生活を送る決意を固めた。座禅会は、新造節三初代校長が少年時代を同寺で過ごした縁で、2011年から毎年実施。入学直後に精神修養をさせ、質実剛健な人間性を目指すのが狙い。
生徒たちは遠足気分を排し、学校から無言で45分間歩いて同寺へ。藤澤校長から建学の精神の話を聞き、靴下を脱いで座禅に取り組んだ。山中住職は「座布団に浅く座ってお尻を安定させ、背筋を伸ばして」「一切のことを忘れ、数を数えることだけに集中を」などと指導。生徒たちは二つ折りにした座布団に座り、約1時間半座禅を体験した。山中裕生副住職は警策を持って回り、姿勢の悪い生徒の背中や腰に当てた。
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