伝統引き継ぐ熱演 観客魅了 鶴岡市山五十川 河内神社春祭典 「山戸能」と「山五十川歌舞伎」奉納上演
鶴岡市山五十川の河内神社の春祭典が3日、同地区で行われた。地元に伝わる県指定無形民俗文化財「山戸能」と「山五十川歌舞伎」が神社境内の古典芸能伝承館で奉納上演され、大勢の見物客がステージ上で繰り広げられる演目に見入った。

子どもの千歳と三番叟が掛け合う「式三番」の一場面
山戸能は能楽が伝えられた平安時代に始まったとされ、1964年に県の文化財指定を受けた。また、山五十川歌舞伎は300年ほど前の江戸中期、神楽に関連した村芝居として始まったと伝えられ、86年に県の文化財指定を受けた。一つの地域に能と歌舞伎が伝えられているのは全国でも珍しく、現在は山五十川古典芸能保存会が継承と後継者育成に取り組んでいる。
能の上演ではあつみ小学校の児童による「恋慕の舞」、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る「式三番」に続き、たおやかな天女と勇壮な龍神の舞が見どころの番能「竹生島(ちくぶじま)」が披露され、観客を魅了した。
続く歌舞伎の演目は、源平合戦を題材にした「一谷嫩(いちのたにふたば)軍記 須磨の浦組討の場」。せりふを決めた役者が見えを切ると、観客は拍手と大きな声援を送った。
地元に住む本間美加さん(59)は「山戸能と山五十川歌舞伎は地域の誇りでかけがえのない伝統芸能。子どもや若い人にこれからも引き継いでいってほしい」と語った。

役者の熱演に大きな拍手が湧き起こった歌舞伎の一場面
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