ブラジル発祥「フレスコボール」 長野県駒ケ根市に地域クラブ発足

クラブで用意する専用のラケットとゴムボール
長野県駒ケ根市に「フレスコボール」の県内初となる地域クラブ「FRESCOBALL ALPS(FBA)」が発足した。2人一組でボールを打ち合い、ラリーの回数やテクニックを競うブラジル発祥のビーチスポーツ。同クラブは「人と人をつなぐこと」をテーマに掲げ、同市下平の天竜かっぱ広場を拠点に練習を行う。一緒に活動するメンバーも募集中。間渕将太代表(33)は「自然や人とのつながりを感じて楽しみながら活動し、コミュニティーが生まれる地域クラブを目指す。ぜひ気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。
フレスコボールは専用のラケットとゴムボールを使い、7メートル以上の間隔を保って5分間、ラリーを続ける競技。向かい合う2人が競うのではなく打ちやすいようにボールを返すことから、「思いやりのスポーツ」とも言われる。
1945年に誕生して以降世界各地で親しまれており、2013年には日本フレスコボール協会(東京都)が設立。全国の競技人口は推定約6000人で、同クラブは国内24拠点目の地域クラブとして公認された。
間渕さんは4年ほど前にフレスコボールを始め、大会にも数多く出場。21年12月に駒ケ根市へ移住し、同クラブを立ち上げた。ビーチスポーツでありながら「海のない環境でも練習できる。老若男女、経験値を問わず気軽に楽しめる」とフレスコボールの魅力を語る。
現在は30代の男女約10人が所属。原則毎週日曜日の午前9時から、天竜かっぱ広場でラリーなどの練習を重ねている。クラブロゴは同市在住のデザイナーが担当し、二つのアルプスと天竜川をモチーフに制作した。
フレスコボールの魅力を広めてメンバーを増やし、県内で大会を開くことがクラブの目標。インターネット交流サイト(SNS)での情報発信を通じて普及を図る。将来的には地域交流の創出や学校での部活動発足を目指し、地域課題の解決に役立てたい考えだ。
5月の練習は6、14、21、28日に行う。6月下旬の休日には体験会を開く予定。
参加希望の連絡、問い合わせは間渕さん(電話090・4253・4936)またはクラブのインスタグラム(@frescoball.alps)へ。
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