山口東京理大が医薬工学科を新設【山陽小野田】

山口東京理科大は来年度、工学部内にバイオ医薬品の開発・製造などに関わる人材を育成する医薬工学科を新しく開設する。医薬品・医療機器、化粧品・機能性食品の研究、開発、製造、市場化という一連のプロセスに係る知識、技術・技能を伝え、地域産業界の持続的な発展に貢献するキーパーソンを育てる。
遺伝子や細胞、組織など生体由来の物質、機能を利用して製造するバイオロジクスは、従来の工業とは異なる産業の可能性や方向性が見えてくると注目されている。日本製薬工業協会がバイオ医薬品製造に関わる人材の育成を要望したり、厚生労働省がその必要性を強調した医薬品産業強化総合戦略を打ち出したりするなど、産業界からの強いニーズに応えて工学部の5番目の学科として新設する。
1学年の定員は60人。10~14人の専門性の高い教員を配置。数理統計、品質管理、製造管理、科学英語などについて学ぶ。1年時には主に教養科目について学び、2年生の後半から医薬品工学コース、化粧品・食品工学コースに分かれて専門的知識を身に付ける。
県内では医薬品や医療機器関連企業の集積が進んでおり、産学官が連携して必要な人材を育成し、地元での戦力として還元も目指す。
4月28日、同大で開いた会見で、池北雅彦理事長、望月正隆学長が構想を明らかにした。池北理事長は「新型コロナのワクチンは国産を提供できなかったが、有事に自前で調達できるような仕組みづくりに資する人材を育てる学科にしたい。延長線に大学院修士課程の設置も視野に入れている」と話した。
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