「擬死再生」149人が荒行
山伏修行「秋の峰」が始まり、宿坊が並ぶ門前町の風情を残す手向地区を出発し随神門を目指す修行の一行=26日午後0時半すぎ
出羽三山神社(宮野直生宮司)の山伏修行「秋の峰」が26日、出羽三山を舞台に始まった。国内外の149人が「擬死再生」の荒行に挑んでいる。
同神社の山伏修行は、出羽三山の開祖・蜂子皇子による羽黒古修験道を受け継ぐとされる。「秋の峰」は羽黒修験の四季の峰のうち、一般に公開された最大級のもの。今年は国内は北は北海道から南は福岡県まで、オーストラリアやオランダ、ブラジルなど海外出身の4人を含め、18―80歳の男性が入峰した。
初日の26日、紺色の市松模様の上着(摺り)など山伏装束に身を包んだ一行は、正午すぎに手向地区の下宿(明光院)を出発。途中の峰薬師神社で笈(おい)に新しい生命を宿すとされる儀式「梵天投じ」を行った後、随神門から石段を登り、拝所で唱え事をしながら羽黒山頂を目指した。
この日は青空が広がり風も吹く天気に恵まれ、沿道には峰入りした人の家族や地元住民が見守り、これから本格化する修行の無事に思いを込めた。
修行は来月1日まで7日間、羽黒山中腹の吹越籠堂に寝泊まりし、一汁一菜の食事や月山など山々を巡る「山駆け」、トウガラシをいぶした煙の中に居続ける「南蛮いぶし」などの行に挑む。
一方、羽黒山荒澤寺正善院(羽黒町手向・島津弘海住職)の「秋の峰」は24日から行われている。
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